補聴器を無料でお試しできます
補聴器というのは非常に重要な機械です。
耳鼻科医として日々診療していると、「音は聞こえるのに言葉としてわからない」というお悩みをよく聞きます。聴力には、「純音聴力(音をとらえる力)」と「語音聴力(言葉を聞き分ける力)」があります。先ほどの場合は、音をとらえる聴力は維持されているのに、言葉を聞き分ける聴力が低下している場合なのです。さらにこのまま放置していると、言葉の聞き分け能力はどんどん低下し、その後を追うようにやがて音をとらえる聴力も低下していきます。
言葉の聞き取り能力は、日ごろの脳の使い方次第で維持する、あるいは低下スピードを和らげることができます。言葉が聞き取りにくいからと人と会話しないようになるのが一番よくないです。
補聴器を適切に使って、適切なボリュームで言葉を脳に入力、つまり人と会話して脳を刺激することで言葉の聞き取り能力を維持することができます。補聴器は、適切に使用すれば認知症の予防効果もあるという研究データがあります。脳への言葉の刺激は脳を活性化させるのです。
少し聞きとりにくいなと思うことがあれば、お気軽にご相談ください。
お耳の状態によっては必ずしも補聴器が必要な場合ばかりではありません。その場合は補聴器以外の適切な治療法を提案させて頂きます。
補聴器購入の費用
補聴器の購入費用は、以前は、100%自己負担(自費)でしたが、最近、補聴器相談医から補聴器店への紹介状(無料)があれば確定申告時に医療費の一部として認められるようになりました。
身体障害者福祉法15条指定医ですので、難聴の程度が基準を満たした方には聴覚障害認定の申請書類を作成いたします。認定されると身体障害者手帳が交付され、補聴器購入の補助や交通費割引などの福祉サービスを受けることができます。
補聴器の効果を測定する特殊な検査が可能です
院長は、厚生労働省主催の補聴器適合判定医師研修会を修了しております。
大学病院での補聴器外来の経験もあり、補聴器適合判定医かつ補聴器相談医です。
当院では、ご予約をお取りして、補聴器技能認定者と連携して補聴器フィッテイング(補聴器の調整)を行います。それぞれの聴力の特徴やお困りの場面(仕事中の会議で聞き取りにくい、家族との会話で困っている、音楽会へ出向いたときにもっとよく聴きたいなど)に応じて適切に補聴器を調整していきます。
メーカーによって音質が異なりますので、音質を気にされる方には複数のメーカーの補聴器をお貸出しさせていただきます。無料でお貸出ししています。
当院は診療所してはめずらしく補聴器適合検査という補聴器の効果を専門的に測定する器械を揃えたクリニックです。
最新の医療機器で皆様のお耳に最適な治療法、必要ならば適切な補聴器をご提案いたします。近隣の皆様のお耳、コミュニケーション能力を守ることも耳鼻咽喉科専門医の役目だと考えています。
どうぞお気軽にご相談ください。